WineList 【 FF-8182 】

ロシア革命以前のレシピを再現!
究極のウオッカ
VICHE PITIA

 

〜 インポーターの解説 〜

1990年代以前の日本では、カクテルベース&本場ロシア産というイメージが強かったウォッカですが、海外のバーテンダーの間で瞬く間に流行した「スーパープレミアムウォッカ」というカテゴリーが日本にも誕生し、様々な高品質・高価格ウォッカが日本に輸入され始めて10年ほどになります。弊社でも「クセレント」(スイス産)という痺れるほど旨いウォッカを2005年より継続して取扱しておりますが、この度久しぶりに心が躍るウォッカとの出会いがありました!その名もVICHE PITIA(ヴィーチェ・ピティア)。ロシア革命以前に用いられていた当時のレシピを再現した、まさにウォッカのルーツとも言うべき商品です。当時のスピリッツには様々なフレーバーが付けられていたため、同社も「キャラウェイ」と「レモン・オン・ミルク」というフレーバード・ウォッカをリリースし、ノンフレーバーのものは作っておりません。そして最も興味深いのは、このウォッカがロシア産ではなくフランス産であるということなのです。

<<商品化に至るまでの足跡>>
時は8年前に遡ります。ロシア科学アカデミーの会員であり、18世紀ロシアの食文化に関する複数の著作を持つイーゴル・シェイン氏が、18世紀の蒸留酒に関する古いレシピをロシアの文献で発見し、自らの研究所で作っみたのが発端です。18世紀のロシアでは、このような蒸留酒は銅製のポットスチルを用いて貴族のみが作っていました。これは1765年にエカテリーナ二世によって制定された法令により、蒸留の特権が貴族階級のみに与えられていたからです。これによりウォッカはロシアにおいて黄金期を迎え、「Viche Pitia=究極の蒸留酒」と呼ばれるようになります。

イーゴル氏が試験的に作ったウォッカは非常に出来がよく、モスクワの有名レストランが個人的に譲って欲しいと言うほど美味しいものでした。18世紀当時のレシピや技術は、蒸留酒生産の歴史全体において最も優れたものであると彼は確信し、販売に向けて、本格的な生産に着手しようとしましたが、それには大きな問題がありました。ロシア国内では公的に連続式蒸留器の使用しか認められておらず、既に単式蒸留器の技術は全て途絶えてしまっていたのです。そこで同様の技術が残る地での生産を検討した結果、コニャック地方にたどり着きました。このウォッカがフランス産である理由はここにあります。

そして2010年に会社(Maison de la Vodka社)を設立。前述のイーゴル氏と、酒類卸売業に従事し小売店も経営するコンスタンチン・ラピツスキー氏、酒類輸出入業に従事し、大手国際酒類企業で営業部長を務めたピエール・ソリニャック氏の3人が設立メンバーであり、同社はピエール氏が社長を務めています。既にこのウォッカはロシア市場で大成功を収めており、「カフェ・プーシキン」といった有名レストランでも提供されています。しかし輸出は未だ一部の国にとどまっており(フランス、英国、ドイツ、スペイン、香港、台湾、カザフスタンなど)、今後が期待されます。

 


 

●FF-81
ヴィーチェ・ピティア、キャラウェイ

Viche Pitia. No7 Caraway 58% 500ml

58% 500ml

ロシアで伝統的に飲まれていた「エロフェイチ・キャラウェイ」というアルコール飲料を再現したものです。18世紀頃から19世紀の終わり頃まで飲まれていましたが、高級品だったため貴族階級にのみ楽しまれていました。ライ麦のアルコールにキャラウェイシードを浸漬し、フィルターをかけて銅製のポットスチルで蒸留。蒸留後に加水は行われていません。キャラウェイの香りが上品に広がり、繊細でバランスの取れた味わい。そして長いフィニッシュが楽しめます。

 

 


●FF-82
ヴィーチェ・ピティア、レモン・アンド・ミルク

Viche Pitia. No30 Lemon & Milk 43% 500ml

43% 500ml

この商品はロシア帝国時代に、上流階級の人々に最も人気のあったウォッカの一つ「レモン・オン・ミルク」を再現したものです。ライ麦のアルコールに、新鮮なレモンと低温殺菌処理を施していない牛乳の成分を浸漬し、フィルターをかけて銅製のポットスチルで蒸留。蒸留後に加水は行われていません。まずレモンの味わいが広がり、後からやわらかくミルクの風味が現れます。上品でエレガントな味わいです。

 


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