WineList 【 i-1823 】

ヴィットリア・フィオーレ氏による
サンジュオヴェーゼ・ディ・ラモーレの集大成
Il Carbonaione

 

 

 

 

「ヴィットリオ・フィオーレ」。この名前を抜きにしてイタリアワインを語ることはできないでしょう。
1964年にミラノでコンサルティング・ワインメーカーの仕事を始め、多くの蔵のコンサルティングを行いイタリアワインの品質向上に寄与、イタリア醸造技術協会理事や国際醸造家組合執行委員という要職をも歴任してきた、イタリアワイン界の重鎮、“スター・エノロゴ”の先駆者的存在。それがヴィットリオ・フィオーレ氏です。
そして、そんな彼が自身の足で探し出した畑のブドウから、40年にも及ぶ経験を生かしたワイン造りを行う彼自身のワイナリー、それが「ポデーレ ポッジョ・スカレッティ」です。
1972年より醸造協会理事の職につき世各国を飛び回っていたヴィットリオ氏は、1978年、病気がちな妻を思い、環境の良いトスカーナに移り住みました。以来、自分自身のワイナリーを求めて畑を探し始め、遂に1991年、キアンティ・クラッシコ グレーヴェ地区、ルッフォリの地に畑を見つけ出しました。それがポッジョ・スカレッティです。1800年代後半、フィロキセラでイタリアの畑は全滅。その後、第一次大戦後に初めて植えられたサンジョヴェーゼがあるのがこの畑で、当時の農夫たちが「イル・カルボナイオーネ」と呼んでいたことから、これを自分のワインの名前にすることにしました。
「妥協を許さず、
『最高のものを一種類だけ』という理想のもとに造ったもの」とヴィットリオ氏の息子であるユーリ・フィオーレ氏は語ります。サンジョヴェーゼというブドウを知り尽くしたヴィットリオ氏によって、徹底した管理のもとワインづくりは行われており、選別に漏れたブドウは全てバルク売りにされます。この偉大なワインは、古木から生まれたことによるものか、パワフルでありながらもどこか奥ゆかしく上品で、内に秘めたポテンシャルを充分に感じさせてくれます。

 

 

 

ポデーレ・ポッジョ・スカレッティ
イル・カルボナイオーネ

Podere Poggio Scalette
2017 Il Carbonaione IGT


産地:イタリア、トスカーナ州(9)、キャンティ・クラシコ地区、グレーベ・イン・キャンティ
格付け: トスカーナ IGT
生産者: ヴィットリア・フィオーレ氏
品種 : サンジョヴェーゼ100%
樹齢 : 30〜35年(最高樹齢70年以上)
植栽密度 : 7250本/ha(若い畑)、3000本/ha(古い畑)
単位収穫量 : 24.5hl/ha
醸造: ステンレスタンク発酵後、ステンレスタンクとセメント・タンクでマロラクティック発酵。
熟成 : オーク樽熟成 18ヶ月(70%が350L、30%が225L、新樽比率50%)、瓶熟成12ヵ月以上。
アルコール度 : 13.5%
容量 : 750ml
生産本数 : 28,000本(2007Vnt)、26,500本(2008Vnt)
タイプ : 赤ワイン。フルボディ。
希望小売価格 : ¥6,930.
評価 :


2007vnt


2008Vnt
 
 
 
 

フィオーレのお眼鏡にかなった“ユートピア”、スカレッティの畑

 

 

 

1. 今ではほとんど栽培されていない、有名なクローン「サンジョヴェーゼ・ディ・ラモーレ」のオリジナルの存在
1800年代後半、フィロキセラによりイタリア、キアンティ・クラシコ地区のブドウ畑は全滅し、その後最初に植えられたサンジョヴェーゼがあるのがこの畑で、樹齢70年以上を越える古木が大切に守られていました。

2. 特殊な土壌
他のキャンティ地区(石灰質、ガレストロ質)とは違い砂岩質、砂質が主体で、非常に水捌けの良い土壌を形成しています。

3. 小区画性気候
標高が高いことにより日夜の寒暖差があり、また独立した形で存在する山にあるため常時風が吹いており、夜9時近くになっても、葡萄は太陽光を受けながらも涼しい状態に置かれる。これはブドウを病から守る上で非常に重要な要素となります。

  

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