WineList 【 i-5991 】

ディスカバリー、タスカン

デキャンター誌にてジャコモ・タキス氏も絶賛!
明日のイタリアのスター
Podele Monastero

  

 カステラーレはキァンティを牽引する生産者の1つで,“イ・ソディ・ディ・サン・ニッコロ・サンジョヴェーゼ”と“マルヴァジア・ネラ”で有名である。これらのワインの立役者であるアレッサンドロ・チェライはこれまで舞台裏で慎重に控えていた。
しかしながら,1996年からはカステラーレと同時にシシリアの「フエディ・デル・ピスチョット」でもワインメーカー兼ディレクターの座についている。彼はまた,マレンマに位置するカステラーレとドメーヌ・バロン・デ・ロートシルト=ラフィットのジョイント・ヴェンチャー「ロッカ・ディ・フラッシネッロ」のディレクター兼ワインメーカーでもある。アレッサンドロはそこでクリスチャン・ル・ソメールと共同でワイン造りを行っている。

「地元の品種はその土地のワイン生産の歴史の一部であるため重要視されるべきだが,その土地で目立った功績を挙げ,そのテロワールを最も良く表現する品種を探すことは極めて困難だ」
とチェライ。

彼の哲学は“ラ・ピネタ”とカベルネとメルローのブレンドのキュヴェ、“カンパナイオ”を手がける自身のエステート,ポデーレ・モナステロの仕事に掲げられている。

「アレッサンドロは私が深く尊敬するワインメーカーである。カステラーレ・ディ・カステリーナの“サンジョヴェート”の素晴らしい功績以外にも自身のワイナリーを持ち,美しく濃厚でストラクチャーのあるピノ・ノワール“ラ・ピネタ”を造っている。」
と、ジャコモ・タキス氏は絶賛する。


 

 かかく

 

ポデーレ モナステロ
カンパナイオ 2014 
トスカーナ・赤

Podele Monastero
Campanaio 2014
Toscana rosso IGT


産地:イタリア、トスカーナ州、キャンティ・クラッシコ地区
格付け: トスカーナ I.G.T
生産者: ポデーレ・モナステロ(オーナー:アレッサンドロ・チェライ氏)
畑 : 畑は1.5haの区画で,標高495メートルの南向きの砂質石灰土壌。
植栽 : ブドウ樹の仕立てはコルドン。植樹比率は1ha当り5,900本。剪定時のブドウ樹1本当たりの芽は5-6個。収穫時に残す房の数は最大で2房。1株から収穫するブドウは650グラム以下に押さえる。
品種: カベルネ・ソーヴィニョン50%,メルロー50%
醸造: 手摘みで収穫したブドウを100%除梗した後,ステンレス・タンクでアルコール発酵。発酵温度は26度で,発酵期間は約1週間。発酵終了後も21日間の果皮浸漬を行う。発酵と果皮浸漬の間,1日2回のポンピング・オーバーと1日1回のパンチング・ダウンを実施する。 圧搾後,ミディアム・トーストのフランス,アリエ産のバリック1/2(新樽90%)とアメリカンバリック1/2(新樽90%)でマロラクティック発酵と熟成。ブレンドはマロラクティック発酵終了後に行う。 熟成はシュール・リーの状態で行い,バトナージュは行わない。熟成終了後,無清澄・無濾過で瓶詰め。
アルコール度 : 13.5%
容量 : 750ml
日本への入荷本数 : 120本
タイプ : 赤ワイン。 フルボディ
標準小売価格 : 7,128円
: 栽培は化学物質を使わない有機農法を実践している。薬品として使用しているのは唯一ボルドー液のみ。また,害虫などの駆除にはバチルス・チューリンゲンシスの散布で対処している。

アレッサンドロ・チェライが,尊敬するジャコモ・タキスが手掛けたサッシカイヤやパートナーであるシャトー・ラフィット・ロートシルトを彷彿とさせる重厚なボルドー・スタイルを目指して造ったワイン。2006年物がワイン・アドヴォケイトとワイン・スペクテーターの両誌で90点を獲得した。2001年に植樹されたカベルネ・ソーヴィニョン(169クローン)とメルロー(181クローン)から産み出される。

カンパナイオとは,昔,礼拝の時間を知らせるために教会の鐘を鳴らしていた人達のこと。教会は報酬として彼らに石の多い貧しい土地を与えていたが,その土地が今の区画であることからカンパナイオと命名された。ラベルに描かれているのは鐘の建物。

 

 

<<参考>> 各誌の評価:
『Vinous ヴィノス(アントニオ・ガローニ)』のコメント
2012 カンパナイオ  ★91点
2012年のカンパナイオ,ポデーレ・モナステロのカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのブレンドは,ジューシーでしなやか,そして表現豊かである。プラム・レッド・チェリー,なめし皮,杉,タバコ,スパイスのすべてが個性豊かで豪華,しなやかなボルドー・ワインにインスパイアされた赤ワインのシルキーなタンニンにサポートされている。チェライは若く瓶詰めすることを好むため,現時点では果実の平等な第一表現がある。第三段階の凝縮感を好む読者は,この2012年をセラーに入れ,2-3年寝かせる必要がある。
 
2011 カンパナイオ  ★94点
このヴィンテージはピノ・ノワールよりも優れたカンパナイオとして記憶に残るだろう。しっかりとしたタンニンはこのヴィンテージに必要な力強さや活気を与えてくれる。プラム,ブラックチェリー,メントール,カンゾウ,パインアップルなどすべてがワインのなかで弾けている。しかも上品で個性的。
 
『ワイン・アドヴォケイト(アントニオ・ガローニ)』のコメント
2010 カンパナイオ  ★94点
黒スグリやチェリーやラズベリーの香りがする凝縮感のある赤ワイン。テロワールの特徴が反映し,フィニッシュにはスパイスのアクセントが残りタンニンが広がる。品種はカベルネ・ソーヴィニョンとメルローで2014年から2023年が飲み頃。
 
 
 
 

◆ドメーヌの概要◆
ポデーレ・モナステロは2つの偉大なワインを造るという目的のために,醸造家のアレッサンドロ・チェライにより2000年に設立された。畑はトスカーナの中心地カステリーナ・イン・キァンティの町の北側の標高500mの場所に位置する。この辺り一帯は昔からチェライ一族が所有していたが,2000年の親族分与で現在のポデーレ・モナステロの土地をアレッサンドロが取得した。モナステロとは修道院の意味。昔,この土地に修道院があったことから「ポデーレ・モナステロ」と命名された。
 ピノ・ノワールはイタリアの環境には適さないと言われている。しかし,世界最良の品種の1つであり,比類のない上品さとハーモニーを持ったワインを生み出す。ポデーレ・モナステロの挑戦は,ピノ・ノワール以外のブドウ品種で有名なトスカーナで,いかにして素晴らしいピノ・ノワールのワインを造るかということだった。そのため,土地の選択が最も重要な要素で,クローンや台木選びと同様に入念な調査が行われた。地質調査はフランスの最も有名な苗木家で,ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティやドメーヌ・ルロワの専属苗木家を務めているペピニエール・ギョームによって行われた。苗木はロマネ・コンティの畑で栽培されている最上のピノ・ノワールのクローンである777をペピニエール・ギョームから提供してもらい,カベルネ・ソーヴィニヨン(クローン169),メルロー(クローン181)と共に2001年に植樹をした。すべて最上のフレンチ・クローンの苗木。


オーナー:アレッサンドロ・チェライ

 

現在,ブドウ畑は3ヘクタールで,そのうちの1.5ヘクタールでピノ・ノワール,残りの1.5ヘクタールでカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが1/2ずつ栽培されている。ピノ・ノワールが栽培されているラ・ピネタの畑は,アラビア Arabia川という小川に沿っているため昼夜の寒暖差が大きく(夏は昼35度,夜15度),周りの土地よりも気温が低い冷涼なミクロクリマを備えている。加えて土壌は石灰質で,東向きの斜面という,まさに偉大なブルゴーニュのコート・ドールのようなピノ・ノワールに最適のテロワール。温暖なトスカーナでピノ・ノワールの栽培が可能になった最大の理由は,この特異稀なミクロクリマにある。一方のカンパナイオは,ラ・ピネタから500-600m離れた丘のほぼ頂上にある南向きの畑。ここはメディオインパストと呼ばれる石灰と砂質の土壌で構成される。

ポデーレ・モナステロのワイン

 i-5991 ポデーレ・モナステロ、カンパナイオ IGTトスカーナ

 i-5992 ポデーレ・モナステロ、ラ・ピネタ IGTトスカーナ


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