【 Wine List S-514 】
90年代後半に自社元詰めを始めた比較的新しいワイナリーで、自社畑では有機栽培を実践。 緑色がかった輝きのある色合い。パイナップルやバナナ、洋梨等、トロピカルフルーツワインを想わせるフルーティな香りに溢れ、ほのかにガリーグのニュアンスも。ジューシーで、滑らか、フレッシュでバランスの取れた酸が心地よく、アフターに少し感じられる樹皮のニガ味が全体を締める。 魚料理(特に味の淡白なもの)、カキ、パスタとの相性が良さそう。
◆カタルーニャ地方、バルセロナから200 kmほど地中海沿いに南下、地中海から約80 km内陸に入る。 ◆テラ・アルタ=「高い場所」という意味。標高1000〜1200mの山々に囲まれた高地。畑は標高400〜600mに位置。 ◆銘醸地プリオラート、モンサンに近く、土壌・気候的にも近い。 ⇒ワイン造りに絶好の環境ながら、土地・ブドウが安いためコスパのあるワイン造りを実現。 ◆気候:主に「地中海性気候」、だが少し内陸にあるため「内陸性気候」の影響も受ける。 ⇒夏暑く、冬寒い。 ⇒日中と夜間の気温の差が大きい。特に収穫前の9月の温度差が大きい。 ⇒降雨量が少ない。(年間350〜400 mm) ⇒日照時間が長い。(年間2800時間) ◆土壌:茶色がかった石灰質、有機養分の乏しい痩せた土地
セリェール・ピニョル
◆1945設立。家族経営のワイナリー。主にペネデスの大手生産者(トーレス)にバルク売りしていた。 ◆1995年、現当主フアンホ・ガルセラ・ピニョル氏(4代目)が本格的にワイナリー参加。 自社瓶詰め開始。 ※ 95年:年産3000本 ⇒ 2008年:年産750万本 ◆生産の約80%=自社畑(有機栽培)、約20%=契約農家からの買いブドウ(完全に有機ではない) 将来的には全生産を有機ワインにしたいと考えている。 ◆白: 5% ⇒ 30%(主要品種:ガルナッチャ・ブランカ) ◆赤:95% ⇒ 70% (主要品種:ガルナッチャ・ティンタ)
<ワイン造りのコンセプト = 「ブレンド」> @複数品種でブレンド ⇒ パランスが取れ、複雑で完璧なワインが生まれる(各ブドウ品種の役割) A地ブドウと国際品種のブレンド ⇒ 個性(テラ・アルタらしさ)とポピュラリティーの融合