エキポ・ナバソス・セレクションの誕生
全ての始まりは、2005年の12月、サンルーカルにある古い小さなボデガを訪れたときのことでした。
20年間出荷されず、まさに触れられることなく自然に熟成されてきた、質の高いアモンティリャードが入った樽をいくつも “発見”したのです。
ボデガで熟成用に使う樽１樽分相当量のワインを選んで購入し、エドガー・アラン・ポーの小説、『アモンティリャードの酒樽（ラ・ボタ・デ・アモンティリャード）』を思わせる『ラ・ボタ・デ・ナバソス』というブランド名で、プライベート用としてボトリングしました。
この600本を少し超えるぐらいのワインが、エキポ・ナバソスとしてのワインのセレクションと生産活動のはじまりでした。
ヘレス、サンルーカル、エル・プエルト、そしてモンティーリャやその周辺のボデガの片隅に、隠れて「宝物」が眠っていたことに気が付き、この財宝をよみがえらせるため、エキポ・ナバソスとして組織され、『ラ・ボタ』というブランド名のもと、ワインの見識ある愛好家に、ワールドクラスの偉大なワインに値する複雑さと品格と個性を備えた、アンダルシアの伝統的なワインをシリーズでご提供し始めたものです。

産地　：　スペイン、ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、DOヘレスO
発売元： エキポ・ナバソス(熟成者：バルデスピノ)
ブドウ品種　：　
醸造　：　ソレラ。熟成は約１０年／2012年６月に出荷
アルコール度　：　１５％
容量　：　７５０ml
生産本数　：　５，０００本以上
タイプ・味わい　：　シェリータイプのフォーティファイド・ワイン。軽快で爽やか
評価　：
★ロバート・パーカー：95P
★ジャンシス・ロビンソン：18.5P
★ギアペニン：99P

	『ラ・ボタ・デ・フィノNo. 35マチャルヌード・アルト』は2012年6月に出荷したのもので、 これまでにリリースされた『ラ・ボタ・デ・フィノ』の5つのエディションと同じグループの樽のものです。 今回は、ソレラ、第１クリアデラ、第２クリアデラからセレクトしたもので、 結果として、平均熟成年数は10年ほどと思われます。 ラ・ボタ・デ・フィノNo. 7を思い出させるメントール系の複雑なノートがあります。 一方、エディションNo.27ほどねっとりした特徴がないのは、ソレラでは死んだフロールが分解することによって与えられる影響が際立ちますが、 第１クリアデラや、特に第２クリアデラではフロールがまだ生き生きしているからです。
ワイン通のためのワインで、その黄金色やしっかりとした個性を損なわないように、 ごく軽い濾過以外、精製処理はせず、瓶詰されました。 熟成を待たずにすぐに楽しむことができますし、また少し気を付けて保存すれば、 何年にもわたって満足を与えてくれるでしょう。 軽やかさや爽やかさが感じられる10℃ぐらいから、 複雑で豊かな香りが花開く13℃くらいまででサーブしてください。