
ピエール=マリー・シェルメット(左)&
マルティヌ・シェルメット(右)夫妻
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補糖なし、天然酵母使用、伝統的なセミ・カルボニック法にこだわる
彼らが醸造時に気を付けていることは極めてシンプル。
「なるべく人工的な介入を避け、自然な状態でワインを造る」というもの。
そのため、
- 化学酵母を使用せず、それぞれのテロワールにあった天然酵母を使用
- 補糖ゼロ、もしくはごく微量に留める
- 醸造・ボトリング時のSO2使用を最小限に留める
を実践しています。これらの手法はボージョレの土地が産み出すワイン本来の姿を取り戻し、ガメイの持つ繊細かつ上品な味わいを見事に表現しています。
また、ピエール=マリー・シェルメット氏はガメイの醸造に対して伝統的なセミ・カルボニック法を取り入れています。セミ・カルボニック法(マセラシオン・ナチュレ)は手摘みされたブドウを房ごとタンク(ステンレスやコンクリート)に入れ、およそ5日間ほどかけて自然に発生した炭酸ガスと共に仕込む手法。大量に生産できないため今や少数派になってしまった伝統手法ですが、これによりフレッシュでフルーティながらしっかりとフィネスのあるガメイが出来上がります。この手法について、ピエール=マリー・シェルメット氏は至極真っ当に答えてくれます。
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