
リュット・レゾネ
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ナタリー・ファルメ、ブリュット
Nathalie Falmet. Brut
- 産地 : フランス、シャンパーニュ地方、ルーヴル・レ・ヴィーニュ村
生産者 : ナタリー・ファルメ
畑 : ル・ヴァル・コルネとヴァル・ドロンの畑
品種 : ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
樹齢 : 年
醸造 : ステンレス・タンクで低温発酵。瓶内熟成に移る前の熟成もステンレス・タンクで行い,8ヶ月の熟成の間にマロラクティック発酵を完全に実施する。さらに18ヶ月の瓶内熟成。
デゴルジュマン : 2014年5月19日
ドサージュ : 8.5g/L
アルコール度 : 12%
容量 : 750ml
生産量 : 12,000本
タイプ : シャンパーニュ・白、 辛口。
評価 :
『ワイン・アドヴォケイト192号/2010年12月号』
--- 92点
『ワイン・スペクテーター/2010年11-2011年1月号』 ---
91点
『インターナショナル・ワイン・セラー/2010年12月号』 ---
90点
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- 手摘みで収穫したブドウを温度管理機能付きのステンレス・タンクで,低温(18-20度)で発酵。使用するブドウはル・ヴァル・コルネの区画で栽培されたブドウが1/2,ル・ヴァル・ドロンの区画で栽培されたブドウが1/2。メインとなるのは単一年の収穫ブドウ64%で,前年収穫のブドウが16%,残りの20%はソレラ方式でストックしたリザーヴ・ワインを加える。瓶内熟成に移るまで8ヶ月熟成させ,この間にマロラクティック発酵を100%行う。その後,18ヶ月の瓶内熟成を行って,デゴルジュマン。門出のリキュールには,ドメーヌで収穫したブドウの糖分を添加する。ドザージュの量は1リットルあたり8.5グラム。総生産量12,000本。
黄金のローブをまとった,上品で規則正しい泡立ち。洋梨や桃などの白い果肉を思わせるとてもフルーティーな香りと,ブリオッシュやトーストのノートが感じられる。口中は豊満で力強く,とてもワインらしい香味に溢れ,熟した果物の風味が支配的で,素晴らしく長い余韻へと続く。バランスが取れていて食事と良く合うシャンパーニュ。
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★ ドメーヌの概要
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- ドメーヌの畑の栽培面積は3.5ヘクタール。ル・ヴァル・コルネ/Le
Val Cornetとル・ヴァル・ドロン/Le Val
Dronの2つの単一区画を所有しており,ピノ・ノワールとピノ・ムニエが1.5ヘクタールずつ,シャルドネが1ヘクタール栽培されている。ブドウの平均樹齢は30-35年。ル・ヴァル・コルネとル・ヴァル・ドロンは隣り合わせのクリマで,どちらも標高は250メートル,南西向きの傾斜25度のなだらかな斜面にある。地質は粘土石灰質土壌で,植樹比率は1ヘクタールあたり9,000本。剪定方法は品種に応じて,シャブリ式,コルドン式,ヴァレ・ド・ラ・マルヌ式。
- ブドウ栽培はリュット・レゾネの原則に則って実践。畑の耕運は年2回実施。ブドウ樹に虫がつかないように春に除草を行うため,下草は生やさない方針。施肥にはコンポストと果物の皮を使用している。夏に摘芯を行うが,グリーン・ハーヴェストや除葉は行わない。これは,シャンパーニュでは主流の「偉大な原酒ワインを造るための利点は低収量にはない」という考えに基づく。この点において,シャンパーニュはブルゴーニュなどのスティル・ワインの産地とは収量に対する観念が大きく異なる。また,ドメーヌのブドウ樹は古樹が多いため,ブドウ樹自身で収量が低く制限されるため,人為的な介入が不要ということも理由の1つ。
- 醸造は,発酵温度を完璧に管理することによってテロワールに由来するあらゆる複雑さと官能的品質を保持することができるため,すべて温度管理機能付きのステンレス・タンクで行っている。ただし,ル・ヴァル・コルネのキュヴェにアッサンブラージュするピノ・ムニエのみは,例外的にバリックで醸造を行っている。ドメーヌが目指しているのは,上品でエレガントで女性的,そして,常に精彩さを持ち続けるシャンパーニュ。また,果実味の質とテロワールが失われないようなアッサンブラージュを行っている。
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