アンリ・ラモントー氏は独学でワイン造りを学んだといいます。ですから自身のことを「ワイン職人」と呼ぶんだそうです。
それは、もともと一農民としてワイン以外の農業に従事していたラモントー氏が、独学で知識と技術を積み重ね、実績を作ってきたことに対する誇りの表れなのでしょう。
30歳の時に、その創造性をワインに向けることを決意しました。そしてワイン造りのインスピレーションを、アルザスやブルゴーニュなど様々な地域の生産者との交流で得てきたといいます。例えば、収穫をぎりぎりまで待つ甘口の手法は、「ヴァン・ダンジュ・タルティヴ」からヒントを得て、応用したものです。
ドメーヌ・コアペではガーデニングをするような感覚で、愛着を持って畑の手入れをするといいます。それゆえ、全て手作業。毎朝ブドウの味を確かめながらパスリヤージュ※する果実を選んでいきます。
収穫は9月から翌年1月にかけて時間をかけることで、香り、糖度の変化がつくと同時に、しっかりとした酸味も得られます。
但し、収穫を遅らせればいいという訳ではなく、あくまでもブドウの状態で判断します。
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