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アンドレ・クルエ、 ミレジム 2008
Andre
Clouet. Millesime 2008
- 産地 : フランス、シャンパーニュ地方、モンターニュ・ド・ランス地区の100%格付けの
グラン・クリュ「ブージー村」産
生産者 : アンドレ・クルエ社
品種 : ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%
ドサージュ : 7.5g/L
アルコール度 : 12%
容量 : 750ml
タイプ : シャンパーニュ・白。 辛口
標準小売価格 : 12,960円
参考評価 : 2004Vnt
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ジャン・フランソワ・クルエの造り
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- 古くから所有する好立地の畑から産みだされた葡萄はジャン・フランソワ・クルエの独創的な造りによって高品質なシャンパーニュへと生まれ変わります。
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- ゆっくりと葡萄に圧力が掛かりエグ味の少ない優しい搾汁が得られるという理由から圧搾機は一般的に使われている丸い圧搾機ではなく長方形の木製水平プレスを好んで使います。また、搾汁は一番搾りのテート・ド・キュヴェのみを使い2回目の搾汁
プルミエ・タイユは使用しません。
そして醗酵用のタンクは「一番搾り=テート・ド・キュヴェ」の2050gに合わせて造った特注品を使用。特注タンクでアルコール醗酵をスタートさせたマストは
『醗酵の初期』
『醗酵中期の2段階』
『醗酵の最終段階』
の4段階に別けてバリック(使用樽)に移していき最終的にバリック内で醗酵を終了させます。醗酵が終了したマストはタンクに戻し更にバリックに移して澱引きを行います。
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アンドレ・クルエ家
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- アンドレ・クルエは良質なピノ・ノワールの産地として知られるブージーに本拠を置き、ブージーと隣村のアンボネイの最上の斜面に立地する9haを所有するソシエテ・ド・レコルタンです。
<S.R.>
ソシエテ・ド・レコルタンとは、
同族農家が小規模で運営するシャンパン・メーカーのことで、アンドレ・クルエには"S.R.というラベル表記"がされています。
クルエ家の先祖はかつて、ルイ16世やナポレオンの側近として遣えており、ナポレオンから譲り受けた領地で葡萄栽培やワイン造りをスタートさせたとジャン・フランソワは語ります。
代々、ピノ・ノワールから造るスティル・ワインブジー・ルージュを造るメゾンでしたが現当主-ジャン・フランソワの祖父アンドレ・クルエがシャンパーニュを造りはじめます。
2004年にはスウェーデンの王様がクルエのシャンパンを大変お気に召され、王様の60歳の誕生日パーティーにもクルエのシャンパンが振舞われました。
またクルエの品質を早くから認めていたスウェーデンのシャンパーニュ専門家、リチャード・ジューラン氏は最近の著書「4000シャンパーニュ」でも5つ星中の4つ星で評価し「ボランジェのようなスタイルと品質に向かっている」と高く評価しております。
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グラン・クリュなのにラベルに表記しないのはなぜ?
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- アンドレ・クルエはピノ・ノワール100%格付けの「ブージー村」「アンボネイ村」に畑を所有します。勿論エチケットにグラン・クリュ表記が可能です。しかし、アンドレ・クルエのエチケットにグラン・クリュの表記はありません。
かつてアンドレ・クルエはボランジェから『エチケットのデザインが似ているから変えろ』という言いがかりを付けられました。
その言いがかりに対し『少なくとも1911年
からこのデザインだった』というアンドレ・クルエ側からの回答に対しボランジェ側が『だったらデザインは一切変えずにそのままにしろ』という不条理な要求を突きつけられました。
若き日の当主ジャン・フランソワがこの要求にOKを出してしまった為今でもエチケットのデザインを一切変えられず今後もGurand
Curの表記を入れていないという経緯があります。
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地図の一番下の赤い区画に
メゾンが隣接しています
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YOMIURI
ONLINEの「シャトー訪問記」に掲載!
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- 2005年の年末に、アンドレ・クルエが、読売新聞が運営するYOMIURI ONLINEの
グルメのトピックスの中にある、「シャトー訪問記」に掲載されました。
生産者の人柄や、シャンパーニュの品質に対するこだわり等生産者の意図するところが克明に記されております。
〜掲載内容一部抜粋〜
1974年生まれのジャン=フランソワ・クルエは、自信と創造力にあふれている。
「22歳から始めて、わずか10年でスウェーデン王室御用達になるほどの大成功を収めた。ハリウッドの大作映画ではなく、インディーズ映画のようなシャンパン造りが認められた結果だ」
ワインの造り手は謙虚な農民ばかりだからクルエの威勢のよさはまぶしい。映画俳優マイケル・J・フォックスに似た若者の腕にはさりげなくエルメスがはまっている。
セラーに足を踏み入れると、オートクチュールのアイデアがオモチャ箱のように転がっていた。醗酵樽はキュヴェの果汁2050リットルに合わせて特注した小型ステンレスタンク。区画別に醗酵させるため10基をそろえた。
- 5分間で空気が入れ替わる空気清浄機を入れてバクテリア汚染を予防している。熟成用の小樽は普通の樽と内部を削った樽の2種類で実験していた。普通の樽は果実の輪郭がぼやけているが内部を削って木肌を新しくしたほうは凝縮されて力強い。
「僕の哲学をモダンなテクノロジーで表現している。誰の真似でもない。すべて自分の創造力の産物だよ。
- 忘れていけないのは、バリックはスキン(皮)にすぎない。ワインこそがボディ(肉体)なんだ。両者のバランスがとれて初めて完璧なものができるのさ」
肉体のもとになるブドウ畑の大半は、ブジー北部にある斜面の中腹にある。樹齢が高く、排水性と日照に恵まれている。濃密で骨格のしっかりしたピノ・ノワールが生まれる。
シルバー・ブリュットのラベルはいぶし銀をベースにした古典的デザインだ。かすかなピンクを帯びた黄金色。アンズやリンゴの蜜のふくよかな香りがあり重心が低い。重いだけではない。中間から終盤にかけて柔らかい質感に包まれて振り返らずにはいられない余韻が残る。初めての人はこれがノンドゼといわれても信じないだろう。それくらいバランスがいい。
「コーヒーに砂糖を入れると味がわかりにくくなるだろう?
ドサージュは果実の美しさをぼんやりさせる。
僕は純粋な果実を抽出することに力を入れている。シンプル・イズ・ベスト。ピノ・ノワールは世界で最もファンタスティックなブドウだ。
ブラン・ド・ノワールは、シャルドネとはまた違う魔法のような何かを宿している。
- 日本料理や寿司との相性がいいはずだよ」
実際に、マグロのトロやカツオと合う。
- エグリ・ウーリエのように引っ張りだこになる前の今がチャンスだ。
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アンドレ・クルエのシャンパーニュ
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