Wine List 【 i-0939 】

カンピ・フレグレイが主張する潮風のエレガンス


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カンティーネ・ファッロ
ピエディロッソ ペレ・パルンモ 
カンピ・フレグレイ 赤

Cantine Farro
2004 & 2005 Piedirosso Per'e Pailmmo
Campi Flegrei D.O.C 


産地 : イタリア、カンパーニャ州(15)、ナポリ県バーコリ地区フサロ
生産者 : カンティーネ・ファッロ
ブドウ品種 : ピエディロッソ100%
格付け : カンピ・フレグレイDOC
仕立て方法 : ダブル・ギュイヨ (手摘み収穫)
単位収穫量 : 12hl/ha
年間生産量 : 80,000本
醸造 : ステンレスタンクにて発酵・MLF。
アルコール度 : 12.5%

チェリー、ラズベリー、イチゴやバラの花のアロマ。土やミネラルの要素が複雑味を持たせる。ソフトでエレガントな口当たり。しっかりとしたボディに溶け込んだタンニンとイキイキとした酸が特徴。
海に近い地域で砂質土壌のせいか潮のミネラルのもたらすキレの良さも感じます。

 
イタリア南部最大の都市・ナポリのあるカンパーニャ州は、年間を通じて比較的温暖な地域。リモンチェッロやチーズなどの特産物、また海産物の宝庫でもあります。

そして、カンパーニャ州を含む南イタリア地方は、価格はいたってリーズナブルでありながら本格的な味わいを持つワインが多く、ここ数年でワインに関しても急速に注目を集めるようになっています。
特に、注目度が上がるのにしたがい、大いに見直されているのが、地場品種の存在。数年前までは(イタリア全体で見た際)、高貴なワインを生み出す国際品種の使用が増加の一途をたどっていましたが、現在は“地場品種への回帰”の時代が到来。南の大地の恵みを受けたこの土地ならではのアイデンティティを持った品種にスポットが当てられるようになってきました。

 


カンティーネ・ファッロ

多くのワインは温度差のある山間部で造られてきましたが、カンピ・フレグレイD.O.C.がうまれる地区はティレニア海の海岸に近く、ブドウは潮風の影響を受けて育ちます。土壌は噴火によってうまれた火山礫、軽石、凝灰岩と微量元素によって構成され、ワインのアロマや味わいを独特な風味に仕上げるといわれています。また、内陸部のそれとは違いどこか潮やミネラルを感じ取れる繊細な味わいをもつエレガントなタイプに仕上がります。

カンピ・フレグレイ地区は、イタリア南部・ナポリの西に位置する活動的なカルデラであり、ローマ時代から地殻変動が起こっていました。中でも有名なものは1538年のヌオヴォ山の噴火などがあります。

カンピ・フレグレイ地方(火山灰と砂質)の土壌とブドウ・ワインの関係
フィロキセラは砂質の土壌になると移動することが出来ず、また火山性の地質は地面の温度が普通よりも高温で生存していくことが不可能でした。その結果、火山性土壌を持つカンピ・フレグレイ地域の堆積物はフィロキセラの被害からブドウの木を守ることができたのです。そしてカンパーニャ州で唯一フィロキセラ前のブドウが多く残る地域となしました。


ミケーレ・ファッロ

 現当主 ミケーレ・ファッロ氏が父親の運営するワイナリーに入ったのは、彼が20歳の時。幼い頃から祖父と父の姿を見て育った彼はワイン造りのノウハウを成長の過程で学びます。そして伝統と経験を生かし、フレグレイ地域のワインの価値を回復させ発展させたいという熱い情熱が彼を突き進めました。

 その最初のステップが、土壌のモニタリング・ブドウ品種の選別。また、古い文献をヒントにブドウ畑の整備を実施し、ブドウ品種がその土地本来の味わい、「個性」を表現できるよう試行錯誤を重ねてきました。『ワインが語る』 が口癖のファッロ氏、土着品種の個性を引き出すことを哲学に情熱を注いできたのです。
 月日は流れ、'01年ヴィンテージの「ファランギーナ」が “カンパーニャ州で最も優れたファランギーナ” として『ヴェロネッリ』で紹介されました。また、'01、'02、'03年ヴィンテージが連続して『アルマナッコ・デル・ベーレベーネ(*)』でオスカーを受賞するなど、そのパフォーマンスの高さは大きな評価を得ています。


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