WineList 【 i-3460 】
“カサヌオーヴァ” キャンティ・クラシコ "Casanuova" 2007 & 2008 & 2009 Chianti Classico DOCG
活き活きとしたルビーレッドで、ガーネット色へと向かっている。フルボディだがなめらかで、スミレの香りが強烈で、スパイシーな樽のノートによって支えられた軽いミネラルとともにレッドベリーの果実味が存在する。柔らかい組織があり、酸が活き活きとしているが、バランスは非常に良く、タンニンとアルコールが融合していて、洗練されたワインである。凝縮感があり、フルボディで、フィニッシュは余韻が長い。 | ||||
ファットリア・ニッタルディの歴史は古く1182年まで遡る。当時、ニッタルディ領内の美しい城塞はシエナとフィレンツェを結ぶ主要街道の要衝であり、「Torre Nectar Dei=神々の酒の塔」と呼ばれていた。当時すでに秀逸なワインが造られていたことが、この名の由来になっている。16世紀にはルネッサンス期の三大巨匠の一人ミケランジェロ・ブオナロティが所有し、造られるワインは当時のローマ法王(教皇)ユリウス2世とレオ10世(最初のメディチ家出身の教皇)に献上されていたほどで、ニッタルディの土地の力とそこから生まれるワインのクオリティの高さはつとに有名であった。1983年より、現在のドイツ人当主、ペーター・フェムフェルト/Peter Femfertが所有している。キャンティ・クラッシコ地区の中心に位置する「カステリーナ・イン・キャンティ/Castellina in Chianti」(下図参照)の南向き斜面という最高の条件に恵まれた12ヘクタールの区画から、フィネスとパワーに満ちた優れたキャンティ・クラッシコが生み出される。 |
|
1954年フィレンツェに生まれる。1978年にフィレンツェ大学の農業化学学部の博士課程を主席で卒業した後、キャンティ・クラッシコ協会に勤務。1986年より1991年まで技術部門の責任者を務める。この間、協会のラボで研究に勤しむ一方、協会に属するワイナリーに葡萄栽培及び醸造に関する助言を与えるなど、キャンティ・クラッシコ地区におけるワイン・メーキングのスペシャリストとして地区全体のクオリティの著しい向上に貢献した。 |