WineList 【 i-3272 】

 

ラツィオの新星ワイナリー “レ・ローゼ”

ヴェロネッリ2011版ではリカルド・コッタレーラの
ファレスコの白<フェレンターノ>を超える91点を獲得!

レスプレッソ誌では16/20点を獲得
IGTラツィオの白ワインとして,ベスト2の評価
ラツィオの白ワインの概念を根底から覆す
Colle dei Marmi 2009


イタリア

 

 

通常『ヴェロネッリ』は得点だけの掲載が多く,コメントが掲載されるのは特定の一流ワイナリーに限られる。しかしレ・ローゼに関しては2010年版でも2011年版でもヴェロネッリのコメントが掲載されている。
特に『ヴェロネッリ/2011年版』では,「このまま成長すれば,ラツィオの白ワインの概念を根底から覆し,地場品種から造られたワインの品質向上に大きく寄与するだろう」という異例の賛辞のコメントが掲載された。

レディガッフィ、メッソリオを生み出した天才エノロゴ
ルカ・ダットーマの新たな挑戦は
< 白ワイン >
ルカ・マジックが冴えわたる

イタリアで「時代の寵児」と呼べるエノロゴは,ルカ・ダットーマをおいて他にないだろう。
今やペトリュス,ル・パンと並ぶ世界最高峰のメルロー・ワインとなったトゥア・リータの<
レディガッフィ>も,レ・マッキオーレの<メッソリオ>も,90年代にダットーマがコンサルタントとして生み出したカルト・ワインだからだ。
2000年には自身のワイナリーから<スイサッシ>,<ドゥエマーニ>などのカリスマ・ワインも手がけ,押しも押されぬスーパー・エノロゴとなった。ダットーマはトスカーナを本拠に活動しているが,ラツィオ州で唯一コンサルタントをしている蔵元がある。驚くべきことに,それは白ワイン造りをメインにする<レ・ローゼ>というワイナリー。

2003年にローマの実業家によって創設されたレ・ローゼは,ルカ・ダットーマが設立当初からコンサルタントを務め,フランスのロマネ・コンティの苗木家から最上のブドウの苗木を取り寄せて植樹,土作りの段階から有機栽培を導入するなど,彼の全面的な監督でまったくのゼロから誕生した新生ワイナリーだ。
初ヴィンテージは2007年だが,翌年の2008ヴィンテージで早くも『ドゥエミラヴィーニ』と『ヴェロネッリ/2010年版』に登場。
「このまま成長すれば,ラツィオの白ワインの概念を根底から覆すだろう」とのコメントも受け,センセーショナルなデビューを果たした。さらに,最新の『ヴェロネッリ/2011年版』では,同じ著名なエノロゴであるリカルド・コタレッラのファレスコの白のプレステージ・キュヴェ<ファレンターノ>を越える91点の評価を獲得し,デビューわずか3年でラツィオの大注目ワインとなった。マルヴァージア,ヴェルディッキオ,フィアーノというラツィオの地場品種から生まれる白ワインを,国際的に洗練された味わいに昇華させたダットーマの手腕は敬服に値する。ダットーマが心血を注ぎ込んだ超新星ワイナリーが,レ・ローゼだ。



有機栽培

 

アツェンダ・アグリコーラ レ・ローゼ
コッレ・ディ・マルミ  
ラツィオ 白

Azienda Agricola Le Rose.
2009 Colle dei Marmi
Razio IGT


産地 : イタリア、ラツィオ州(12)、IGTラツィオ
土壌 : カルシウムやマグネシウム,リンに富んだ典型的な火山土壌
生産者 :  アズェンダ・アグリコーラ レ・ローゼ
(オーナー:カタルド・ピッカレータ)
コンサルタント : ルカ・ダットーマ氏
ブドウ品種 : フィアーノ100%
栽培方法 : 有機農法で栽培
収穫 : 2009年9月10-20日にかけて手摘みで収穫
単位収穫量 : 35hl/ha
醸造 : 直接圧搾。12度に冷却して12時間の前清澄を施す。その後,セメントとステンレス・タンクでアルコール発酵を行う。発酵温度は14度で,発酵期間は16-20日間。マロラクティック発酵は行わない。
熟成 : 発酵後,フランス産のオークに移して9ヶ月間熟成させ,無清澄で瓶詰
容量 : 750ml
アルコール度 : 13.5%
生産本数 : 8,500本
タイプ : 白ワイン。 辛口
希望小売価格 : ¥3,465.
評価 : ヴェロネッリ2011年版91点
レスプレッソ: 2009年物のトレ・アルミとコッレ・ディ・マルミが16/20点を獲得。IGTラツィオの白ワインとして,ベスト2の評価


ラツィオ州

ワイン名のコッレ・ディ・マルミとはイタリア語で「大理石の丘」を意味する。フィアーノが栽培されている区画に隣接する通りの名前に因んで命名された。2008Vntまでは、ヴェルデッキオがブレンドされていましたが、この2009Vntはフィアーノ100%になりました。

黄金の反射を持った麦わらを思わせる色合い。黄色い果肉の果物やヴァニラ,アカシアの蜂蜜などの香りが感じられる。溢れんばかりの風味とフレッシュ感のある口中,余韻を残す果実味,そして栽培された土壌に由来するミネラルの構成によって複雑さとまろやかさが一際際立っている。

 

 

 

 ワイナリー

 

 

  

レ・ローゼは,2003年にローマの実業家,カタルド・ピッカレータ/Cataldo Piccarretaによって創設されたアツィエンダ。ピッカレータ夫妻が友人を交えたディナーで,ルカ・ダットーマ/Luca d'Attomaと知り合いになり,その縁でワイナリーの設立段階から彼にコンサルタントを依頼した。ワイナリー名のレ・ローゼは「バラ」のこと。ワイナリーの前の通りにバラが咲いていたことから,このように命名された。
 レ・ローゼの目標は,リッチでありながら上品で,すぐに分かる個性を備え,しかも攻撃的でないワインを造ること。そのために,この地でよく知られているマルヴァージア,この火山地域に昔から存在していたフィアーノ,地元で「緑のトレッビアーノ」と呼ばれているヴェルディッキオ,そして甘口ワインに使われるプティ・マンサンとグロ・マンサンを栽培することを決断した。
 ピッカレータはダットーマとともに,レ・マッキオーレやドゥエマーニを視察するなど意気投合。自身のワイナリーでバイオダイナミックを実践し,栽培にも精通するダットーマの進言で,フランスのロマネ・コンティの苗木家からアツィエンダの畑の土壌にあったクローンの苗木を取り寄せて植樹,土作りの段階から有機栽培を導入するなど,ダットーマの全面的な支援の下,この新生ワイナリーを誕生させた。
 ワイナリーの畑は,ローマの南東30キロ,ジェンツァーノ・ディ・ローマ/Genzano di Romaとヴェッレトリ/Velletriのあいだのカステリ・ロマーニの丘に位置する。土壌は深く,カルシウムやマグネシウム,リンに富んだ典型的な火山土壌。栽培面積は8.5ヘクタールで,植樹比率は1ヘクタールあたり6,000本。南向きで海抜350メートルに位置する。ポンツィアーノ諸島の正面に位置しているため,気候は南からのシャープで安定した風を受ける。栽培品種はフィアーノとヴェルディッキオが2ヘクタールずつ,マルヴァージアが1.5ヘクタール,グロ・マンサンとプティ・マンサンが1ヘクタールずつで,白ワイン用のブドウのみを栽培している。設立からやや遅れて,このカステリ・ロマーニの畑とは別に,内陸に入ったオレーヴァノ・ロマーノ/Olevano Romanoに2ヘクタールの畑を所有。赤ワイン用の地場品種であるチェザネーゼを栽培し,少量の赤ワインも造っている。

 栽培と醸造

 レ・ローゼでは,ダットーマの進言もあって有機栽培に転換し,すでに3年が経過している。今後はバイオダイナミックへの移行も計画している。畝には下草を生やし,摘芯,除葉,グリーン・ハーヴェストなどはすべて手作業で行う。収穫も手摘みで実施。収穫段階で1株に3-4房のブドウのみが残るように調整し,収量は最大でも1ヘクタールあたり35ヘクトリットルを越えないように制限している。
 白ワインの醸造は,収穫後,直接圧搾して12度に冷却して12時間の前清澄。その後,セメントとステンレス・タンクでアルコール発酵を行う。発酵温度は14度で,発酵期間は16-20日間。マロラクティック発酵は施さず,発酵後,フランス産のオーク(新樽は用いない)に移して9ヶ月間熟成させ,無清澄で瓶詰め。

レ・ローゼのワイン

 i-3270 レ・ローゼ、トレ・アルミ IGT

 i-3271 ラ・ファイオーラ IGT

 i-3272 コッレ・ディ・マルミ IGT


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