パゴ・デ・ロス・カペリャーネスの名前は、ブドウ畑とボデガのあった地域名に由来しています。
13,14世紀の時代にはペドロサ・デ・ドゥエロに、ある司祭がおり、その土地の住民達はミサや死者への祈りをする代わりに土地の小さな一区画を礼拝堂用にと司祭に提供していました。
時がたち、ペドロサの司祭たちはその地区をとりまとめるまでになっていましたが、1855年のメンディサバルの土地開放令のもと、教会と聖職者の所有は市役所に返還しなければならなくなりました。それでも、ペドロサの住民達はその土地をパゴ・デ・ロス・カペリャーネスと呼んだといいます。
パゴ・デ・ロス・カペリャーネスはリベラ・デル・デュエロの中心に位置し、一番質の高いブドウがとれるペドロサ・デ・ドゥロに隣接する地区で、もともとは僅か数千のブドウが植えられていただけでした。しかし、1980年からロデロ&ヴィリャ夫妻と彼らのチームの投資と努力の結果1996年にはボデガ・パゴ・デ・ロス・カペリャーネスとして新時代に歩みだしました。現在は100haのブドウ畑を所有するまでになり、主要なティント・フノ(テンプラニーニョ)だけでなく、カベルネやメルロなどの国際品種をふくめ、様々な品種を栽培しています。
リベラ・デル・デュエロのDO規定では1haあたりの単位収量が7,000kgまで認められていますが、このワイナリーでは25%以上も少ない5,000kgと低収量のもとに、品質を高めることに努力をしています。フラッグ・シップワインにティント・フィノ100%で造る「エル・ピコン」がある。
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