Wine List 【 F-8284 】

シャトー・ペトリュス元醸造長が
生まれ故郷バスク地方で造る
Irouleguy Blanc

ジャンシス・ロビンソンから高く評価
『ル・クラスマン2007年版』でも絶賛の白

 

 

  


ジャン=クロード・ベルエ(左)と
ラトゥール支配人のフレデリック・アンジェラ

1963年,22歳でムエックス社に入社以来,ムエックス・グループの最高醸造責任者として44年間シャトー・ペトリュスの醸造に携わってきた世界最高の醸造家、
ジャン=クロード・ベルエ/Jean-Claude Berrouet。
2007年秋、ベルエは惜しまれつつもペトリュス醸造長を退任したが、その後はシャトー・ペトリュスの第二代醸造長に就任した息子たちとともに家族が所有するシャトーのワイン造りに専念することを発表しました。

そのベルエが,今,最も心を寄せるのが,ラランド・ド・ポムロールに所有するシャトーから造るメルロー100%のワイン【シャトー・サミオン】と、生まれ故郷のバスク地方で造る【イルレギー、“エリ・ミナ”】。


ドメーヌ・エリ・ミナ
 イルレギー 白

Domaine Herri Mina.
2020 Irouleguy A.C Blanc


産地 : フランス、南西地方、イルレギーAC
生産者 : ドメーヌ・エリ・ミナ(ペルエ家)
畑面積 : 
ブドウ品種 : グロ・マンサン85%、プティ・クルビュ12%、プティ・マンサン3%
単位収穫量 : hl/ha
発酵・熟成 : 収穫された葡萄は選果後すぐに圧搾。発酵の前に低温(4〜5℃)で24〜36時間清澄を行い、続いてステンレス・タンクで発酵が行われます。発酵期間は20日前後。その後、シュール・リーの状態で熟成が行なわれます。葡萄の持つ新鮮さと繊細さを失わないように樽は使わず、全てステンレス・タンクで熟成。ワインは収穫の翌年の4月に瓶詰め。
容量 : 750ml
アルコール度 : 13.5%
タイプ : 白ワイン。 辛口
希望小売価格 :
 リュット・レゾネ

インポーターコメント :
レイネット種のリンゴや白い果物,グレープ・フルーツなどを思わせる香り。ワインは,しっかりとした酸の骨組みの中にストレートなミネラル感がある。口中には粘性が感じられ,フィニッシュには,生き生きとして心地良い酸が残る。高級なジュランソン・セックにとても良く似た味わい。バイヨンヌ産のハムやバスク風の付け合せを添えた料理にとても良く調和するでしょう。
メルローの天才が手掛けるこのイルレギーは,ジャンシス・ロビンソンから高く評価されると同時に,フランス最高峰ガイド『ル・クラスマン2007年版』にも登場して絶賛されるなど,フランスのワイン・マニアの間でも大きな話題になっている幻のワインです。


↑ イルレギーのイスプールにあるバイオダイナミックの4.5ヘクタールの畑 ↑

バスク地方で幼少期を過ごしたジャン=クロード・ベルエは,世界的に有名になっても生まれ故郷への想いを抱き続けていた。その郷愁からイルレギーに1.9ヘクタールの畑を購入。1998年から極僅かの白ワインを造っている。HERRI MINAエリ・ミナとはバスク語でノスタルジーを意味する言葉。ジャン=クロード・ベルエは,「この名前を選んだのは,とても象徴的なことです。私はセンチメンタルな人間です。私のルーツを探るための最適の方法は,この畑を購入することだと思ったからです」と述べています。ドメーヌ・エリ・ミナは,ST-JEAN PIED DE PORTサン=ジャン・ピエ・ド・ポーの町に近いISPOUREイスプールのコミューンに位置します。葡萄は,標高400メートルの赤砂岩土壌に雛壇状(1畝が1段)に栽培されています。このため,栽培から収穫に至るまで,トラクターや機械は一切使われず,すべて手作業で行なわれます。

ラベルには、『Je reve d’un ete qui n’aurait point d’automne』という詩が書かれています。これは詩人であったジャン=クロード・ベルエの父の作品です。直訳すると「私は秋がこない夏を夢見ている」という意味ですが、これは、オプティミズムや太陽、永遠の人生などを表現するメタファーです。
夏の太陽が、ブドウの最良の友(良質なブドウが出来るための味方)であることから、この詩をワインのラベルに記載したそうです。

  

 ジャン=クロード・ベルエ、 ベルエ・ファミリー/Famille Berrouet

ジャン=クロード・ベルエにはオリヴィエとジャン=フランソワの2人の息子がいる。兄のオリヴィエはオーストラリアやナパで研鑚を積み,ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社での醸造経験もある。現在は,父の跡を継ぎ,シャトー・ペトリュスで醸造長を務めている。オリヴィエ・ベルエの就任と同時に,ムエックス社はシャトー・ペトリュスの運営を,ムエックス社が所有するペトリュス以外のシャトーと分離して,ペトリュス専属のチームを結成。オリヴィエ・ベルエがそのチームを率い,シャトー・ペトリュスの支配人兼醸造長として運営している。父のジャン=クロード・ベルエは一線を退いたものの,今も外部コンサルタントとしてペトリュスの運営に携わっている。弟のジャン=フランソワは,父ジャン=クロードのサポートの下,シャトー・サミオンとイルレギーの“エリ・ミナ”で醸造長を務めている。

 

兄のオリヴィエ・ベルエ(スーツ姿)
弟のジャン=フランソワと
父ジャン=クロード・ベルエ

 

ベルエ・ファミリーのワイン

  F-8280 シャトー・サミオン、ラランド・ド・ポムロール 

  F-8284 ドメーヌ・エリ・ミナ、イルレギー 

  F-8285 ドメーヌ・エリ・ミナ、イルレギー 

 

 参考 : シャトー・ペトリュス

ロマネ・コンティと双璧をなす世界一神秘的なワイン《シャトー・ペトリュス》は,パーカー・ポイント100点満点を最も多く獲得しているボルドー・ワインでもある。ラフィット(4回),ムートン(4回),ラトゥール(3回),マルゴー(3回),オーゾンヌ(3回),オー・ブリオン(3回),イケム(3回)など,全ボルドー・ワインを超越し,史上最多(7度)の100点満点を獲得している。

◆ジェーン・アンソンによるジャン=クロード・ベルエとの【インタビュー記事】 と 【英『デカンター』ベルエ父子の特集記事2010年1月号】 がインポーターのHPに掲載されています。

  インタビュー記事
  デカンター記事

ジェーン・アンソン/Jane Anson:
ボルドーに本拠を置くワイン・ライター兼紀行作家。イギリス『デカンター』誌のボルドー特派員であり,『ワイン&スピリッツ』誌や,『ワイン・ビジネス・インターナショナル』誌などにも記事を寄稿している。また,エコール・デュ・ヴァン ボルドー・ワイン・スクールで講師も務めている。


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