<ヴェッキア・アンナータ Vdt
誕生のトリビア>
このワインは1986年までキャンティDOCとして販売されていました。それが今、キャンティ名で販売しないのはなぜ?
その秘密はキャンティDOCのDOCGの昇格時期にありまます。キャンティがDOCからDOCGに昇格したのが1984年。規定でそれ以前に生産されたワインは、1986年までに瓶詰しなければ「キャンティDO」の表記が認められなくなりました。
最初にヴェッキア・アンナータが誕生したのは、1982年の収穫のもの。発酵・熟成を経て瓶詰めされたのは1998年だったのです。あまりにも良い出来のワインだったため、大切に熟成をさせた結果、DOC、DOCGキャンティのいづれも名乗ることができなくなってしまったのです。
以来このワインは Vino rosso Toscano de Tavola
I.G.T(ヴィーノ・ロッソ・トスカーノ・ダ・タヴォーラI.G.T)として販売されているわけです。
グラート・グラティ家ではこのワインに大変な誇りと愛着をもっており、今後とも良い出来の年には「アンナータ」スタイルの長期熟成を行うと言っております。
スーパー・トスカーナ全盛のキャンティの地にクラシックなスタイルを進化させた偉大なトスカーナはこうして誕生したのです。